Clásicos japoneses con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Lee 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 88.573 caracteres · 178 pantallas
「?」
「今朝私が、この眼で見たんですもの。明るくなってから、皆んな御主人の死骸を家の中に運び入れて大騒動をしていると、番頭さんは、崖の上へ登って、地蔵様の台座の下の穴へ手を入れて、何やら捜しておりましたが、間もなく瓶に入れた小判を見付け出し、瓶を叩き割って、泥の中に落ちた小判を、かき集めた様子でした」
「お前はそれを何処で見ていたんだ」
「二階の窓から、皆んな見てしまいました。間違いありませんよ、親分」
「主人を殺して、あとで金を取出したかも知れないじゃないか。それだけのことで、勘三郎は主人殺しの下手人でないとは言いきれないよ」
「でも、御主人が殺されたのは、昨夜の夜半でしょう。主人を殺したのが番頭さんなら、夜が明けて、あたりが明るくなるまで、五十両の大金をほうって置く筈はありません」
お六の話は妙に自信に充ちております。
「――――」
「金を盗る気で御主人を殺したものが、あの台石の下の穴に気がつかずに居るでしょうか」
「待ってくれ、お前は妙に理屈強いところがある」
「でも、何んにも知らないものが、出来心で穴の中から五十両見付け、それを隠したばかりにお処刑になっちゃ可哀想じゃありませんか」