Clásicos japoneses con furigana
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いんじゅうトリステサ
橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇
橘 外男
Lee 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 154.788 caracteres · 299 pantallas
そして父様の御説のとおり類人猿間には立派に体系づけられた言語が存在し、その語根は前世紀類人や原始人、第二直立猿人らが口にしたと思推し得られる古代セミティック訛成転形語前の語根と同一であったということを疑わずして信じていることにしよう。それが受難の学者の娘の態度なのだ。そして昔ダーウィン博士の娘もおそらくそうであったに違いはなかろうから私もどんなことをしても、父様の御研究が進んでゆくようにこれからはもっと全力を尽して父様をお助けしなくてはならない……なぞといろいろ考える。それにしても、去年以来父様の考えていらっしゃる新しい研究方法はどうなっているのであろう。あの後なんとも阿弗利加からは話がないし、これも立ち消えになってしまったのか、なぞと御書斎に頬杖を突きながら、それからそれへと取り留めもないことを考える。午後の三時、父様大学からお帰りになる。相かわらずムッツリとして御機嫌のよくないお顔!
血みどろな日記は、強烈な熱帯の直射のためにすでに血色素が変化して、膠のように凝結して清水で洗ってみてもグリセリンで溶いてもいかんとも溶解が利かず、残念ながらこの後三十頁ばかりというものは一字を判読することもできなかったのであった。