Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lee 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 247.361 caracteres · 483 pantallas
「どんな大変なことになるんです?」
「時節柄、もしこれが漂流してきた爆薬だったらどうします? 我々の身体は木っ端微塵ですぞ!」
顔色変えて二、三人、函の廻りから飛び退く者がある。なるほどそう聞かされてみると、迂闊には開けられぬ。さりとてこれをこのまま、五十八哩離れたバヒア・ブランカ市の警察本署へ持ち込んでしまうのも、心残りのことではある。第一持ち込む途中だって、爆発する懸念は充分にあるではないか。いっそのこと、裏の庭球コートの真ん中へ持ち出して、拳銃で試してみたら? 莫迦を言ってくれるなよ! 強力爆薬が爆発したら、庭球コートどころか! 裏の畑へ持ち出したって、この建物くらいは一遍に吹っ飛んでしまう。それじゃ一体、どうすればいいんだい? こうしたらどうだろう! と小田原評議よろしくあった結局のつまりが、用心しながら中の物をあまり揺り動かさぬように、そろそろと捩じ開けてみたが一番いいだろう、ということに決まったのであった。
衆望の期するところ、臂力衆に勝れ、河馬のごとくに鈍重なる所員フノ・ゴメズ君がその選に当る。すなわちゴメズ君はこの世の生き別れのごとき悲壮極まりない面持をして、特攻精神を奮い起しつつ、函を捩じ開けにかかった。