Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lee 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 247.361 caracteres · 483 pantallas

Aozora Bunko

おまけに頭布を付けた少年の異様な姿は、ここでも多分に人眼を惹くらしく、煙草を吸いに来ている人々や、売店の女売子たちが、いつの間にか私たちを遠巻きにしていた。

もう映画を楽しもうという気持なぞは、すっかり私の念頭から消え失せてしまった。仕方がないからどこか人眼に付かぬところで食事でも済ませて、こんな取り留めもないことばかり言ってる子供は、カパディア氏の許へ連れ帰ってしまおうと考えていた。が、東京でこういう異様な服装の少年を連れても人眼に付かぬところと言えばまず帝国ホテル以外にはない。

実にウンザリしながらも、誘い出したのが身の不運と諦めて、私は苦虫を噛み潰したような顔をして、アーケード伝いにホテルの酒場へはいり込んだ。

お互いにエクセントリックを仲よく半々に分け合いながら、今や黙々として語るに言葉もなく私はもっぱら麦酒ばかりガブガブと飲み、少年はチェリ・ブランデーを所望して炭酸で割りながら、おのおの無念無想の盃を挙げている時であった。どやどやと宴会崩れらしい酔っぱらった一群の外人どもが礼服のままではいって来た。その中に兼ねて顔見知りの、パーズレイという横浜の米人輸出商がいた。