Clásicos japoneses con furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lee 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 247.361 caracteres · 483 pantallas
は何の興味も持たず、殊に印度へ送った機械類なぞときてはただ生活の方便にぶら下っている事務の一種ぐらいのつもりであったから、何を送ったかももう忘れてしまっていくら話していてもピントの合おうはずがなかった。私が返答に困って頭ばかり掻いているのを見ると、太子も私の興味がこの方面にないことを察しられたのであろう。転じてなぜ印度のことを小説に書かないかという風なことを質問された。太子は自分が読んだ書物の名などを挙げられたが、いずれも古典的なものばかりでその方面にも私はあまり興味が持てなかったから、これもあまり話は弾まなかった。
やがて話題は変ってふと、国民の精神の問題に移ってきたが、太子は何ともいえぬ淋しそうな色を泛べて、せめて印度の人々の精神が日本人くらいであったならば、いかに種姓の煩いや言語人種の煩いはあろうとも、印度は今ほど無残な英国の圧迫下にてんでんバラバラな苦しみにも陥らなかったであろうという風なことを嘆息するように言われた。
「現在の印度の王族は阿片で身を持ち崩し、下層民は無学と無智のために身を亡ぼしています。唯今の小国王、大国王たちのうちで、完全に阿片から救われているものが、何人あるでしょうか?」