Clásicos japoneses con furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lee 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 247.361 caracteres · 483 pantallas
とシャアは憤懣に堪えやらぬように一気に捲くし立てた。たださえふだんからブッキラボーで怒ったような口のきき方をするシャアのこの激越した言葉では、私には発音さえもハッキリとは聞き取れなかった。おまけにこう藪から棒では何のために太子が抑留されていられるのか、どうにも私には意味の捕捉も付きようのないことであった。半出来の金魚池の方を眺めながら当惑し切っている私の表情を感じたのであろう。シャアを宥めるようにしてカ氏が初めからの顛末を私にも飲み込めるように説明してくれるのであったが、その話によればちょうど今日から四日ばかり以前――もう新居に家具もすっかり整頓してカ氏の世話で女子大学の教授をしているKという日本語の女教師も通い始めてくるし、万事の状態がこのまま滑らかな落ち着いた生活へはいってゆけるだろうと安心し切っていた頃おいであった。ちょうどその日シャアは買物があって横浜へ出かけ留守中であったが、いつか私がホテルで逢ったあの大使館のグレーヴス二等書記官がまた訪ねて来たのであった。そして人を遠ざけて二時間ばかりも太子と密談を重ねていたが、やがて暇を告げて書記官が出て来た時には太子も部屋着を外出の仕度に改めていられた。