Clásicos japoneses con furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lee 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 112.181 caracteres · 219 pantallas
が、いずれにせよ、話を聞きながら、その時私は、青年の姉が入水した池が、昔仕置き場があったり、僧が怪死したりした、その同じ因縁の池だということには、頓と気づかなかったのです。
三 大村の留守宅
青年が私の家に泊っていたのは、三日間くらいのものだったでしょうか? 珍しい人が訪ねてくれたというので、父も母も大喜びで帰る時には、苺、茶、乾魚といったような土地の名物を持たせてやりましたが、やがて先方からも、大村の名産なぞを送って来たように覚えています。当方は思い出したように、大村の話、棚田のうわさで持ち切りでしたが、元々そう親しいという間柄ではないのですから、いつかまた往き来もなくなって、そのまま五年、十年は過ぎ去ってしまったように思われます。ただ思い出したように、手紙の往復だけは続けていたようでしたから、その十年ばかりの間に青年が、大学の独法を出て、司法官試験にも合格して、大阪で試補をしていること、やがて本官に登庸されて、今では判事として、大阪地方裁判所に勤めていることなぞも承知していました。ある時、私が静岡へ帰ってみましたら、こたつの上に袴地を並べて、楽しそうに父母が相談しているのです。