Clásicos japoneses con furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lee 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 117.781 caracteres · 235 pantallas
」
と、いかにも無造作に言って、なるべくお祖母さんの相手にならない工夫をしているらしかった。
お祖母さんがやいやい言い出してから二日目の夕方、ちょうどみんなが食事をしている時に、恭一から次郎にあてたはがきがついた。それにはこうあった。
「今度の休みは、はじめてのことでもあり、帰ってお土産話をしてみたい気もするが、結局帰らないことに決心した。大沢君も僕と行動を共にしてくれるそうだ。有りがたいと思っている。くわしい事は、お父さんにこないだ手紙を出しておいた。お父さんからの返事はまだもらわないが、むろん許して下さるだろうと思う。……君は、これまでに、強くなる修業をすでに十分つんで来たが、僕はこれからはじめるのだ。いずれ、また近いうちに便りをする。」
次郎は読み終ると、ちらと父の顔を見たが、すぐそ知らぬ顔をして、はがきをズボンのかくしに突っこんだ。しかしお祖母さんの方が、もうさっきから、ちゃぶ台ごしに、そのはがきに眼をつけていたのである。
「恭一からじゃないのかい。」
「ええ。――」
と、次郎はなま返事をして、また父を見た。
「何といって来たんだえ。はがきなんかよこして、まだ帰らないつもりなのかね。