Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

なきんぼうのはなし

泣きんぼうの話

小川 未明

Lee 泣きんぼうの話 (なきんぼうのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 2184 caracteres · 5 pantallas

Aozora Bunko

いい子だから、もう、そんなに大きな声を出して泣かないでおくれ。」と、あとから、子供について歩いて、おばあさんは頼みました。

泣きんぼうは、やさしくいわれると、ますます体を揺すぶって、空を向いて、両手をだらりと垂れて、顔いっぱいに大きな口を開けて泣き出しました。いがぐり頭を日にさらしながら、涙は光って、玉となって日に焼けた顔の上を走りました。

白髪のおばあさんは、さしている日がさを地面に置いて、子供をすかしたり、なだめたりしました。二人の立っている往来の空には、とんぼが、羽を輝かしながら飛んでいます。

「やだい。やだい。ひい――ひい。」と、子供はいって、泣きました。

日盛りごろで、あたりは、しんとして、強い夏の日光が、木の葉や、草の葉の上にきらきらときらめいているばかりでした。人々は、家の中で、昼寝でもしようと思っているやさきなものですから、頭を枕からあげて口説きました。

「また、泣きんぼうが泣きだした。あんな、いやな子は、この世界じゅうさがしたってない。」と、ののしったものもあります。

「坊や、いい子だ。おばあさんが悪かったのだから、もう泣かんでおくれ。