Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ちゅうもんのおおいりょうりてん

注文の多い料理店

宮沢 賢治

Lee 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) de Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 106.269 caracteres · 223 pantallas

Aozora Bunko

」

それからこんどは低くつぶやく。

「あんな銀の冠を僕もほしいなあ。」

ラクシャンの狂暴な第一子も

少ししずまって弟を見る。

「まあいいさ、お前もしっかり支度をして次の噴火にはあのイーハトブの位になれ。十二ヶ月の中の九ヶ月をあの冠で飾れるのだぞ。」

若いラクシャン第四子は

兄のことばは聞きながし

遠い東の

雲を被った高原を

星のあかりに透し見て

なつかしそうに呟やいた。

「今夜はヒームカさんは見えないなあ。あのまっ黒な雲のやつは、ほんとうにいやなやつだなあ、今日で四日もヒームカさんや、ヒームカさんのおっかさんをマントの下にかくしてるんだ。僕一つ噴火をやってあいつを吹き飛ばしてやろうかな。」

ラクシャンの第三子が

少し笑って弟に云う。

「大へん怒ってるね。どうかしたのかい。ええ。あの東の雲のやつかい。あいつは今夜は雨をやってるんだ。ヒームカさんも蛇紋石のきものがずぶぬれだろう。」

「兄さん。ヒームカさんはほんとうに美しいね。兄さん。この前ね、僕、ここからかたくりの花を投げてあげたんだよ。ヒームカさんのおっかさんへは白いこぶしの花をあげたんだよ。そしたら西風がね、だまって持って行って呉れたよ。