Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ちゅうもんのおおいりょうりてん

注文の多い料理店

宮沢 賢治

Lee 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) de Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 106.269 caracteres · 223 pantallas

Aozora Bunko

そして全くその通りだったろうと私も思います。なぜなら、この森が私へこの話をしたあとで、私は財布からありっきりの銅貨を七銭出して、お礼にやったのでしたが、この森は仲々受け取りませんでした、この位気性がさっぱりとしていますから。

さてみんなは黒坂森の云うことが尤もだと思って、もう少し北へ行きました。

それこそは、松のまっ黒な盗森でした。ですからみんなも、

「名からしてぬすと臭い。」と云いながら、森へ入って行って、「さあ粟返せ。粟返せ。」とどなりました。

すると森の奥から、まっくろな手の長い大きな大きな男が出て来て、まるでさけるような声で云いました。

「何だと。おれをぬすとだと。そう云うやつは、みんなたたき潰してやるぞ。ぜんたい何の証拠があるんだ。」

「証人がある。証人がある。」とみんなはこたえました。

「誰だ。畜生、そんなこと云うやつは誰だ。」と盗森は咆えました。

「黒坂森だ。」と、みんなも負けずに叫びました。

「あいつの云うことはてんであてにならん。ならん。ならん。ならんぞ。畜生。」と盗森はどなりました。

みんなももっともだと思ったり、恐ろしくなったりしてお互に顔を見合せて逃げ出そうとしました。