Clásicos japoneses con furigana
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あさまふんかこう
浅間噴火口
豊島 与志雄
Lee 浅間噴火口 (あさまふんかこう) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 11.938 caracteres · 24 pantallas
平壌より北方の田舎だという伯父の許まで、まさか知らせるわけにもゆかないし、李の少数の知人の中から、特に親しそうな者も見当らないし、処置に困って、ともかくも李の室を検分してみたが、何の手掛りも得られそうになかった。
そこへ、李のことで意外な訪問者があった。
二
李永泰は平素、江原印刷所に出入していた。これは職工が五六人しかいない小さな印刷所で、他の大きな印刷所の下受けの仕事をやったり、また主に端物の仕事をしたりしていて、手刷りの機械などもあり、植字組版などの技術的な方面を習得するのに便利であり、李もそうした技術を学んでいた。李は正枝にもこの印刷所のことを屡々話し、名刺とかビラとか葉書の類などの印刷の用があったら、自分が手ずから拵えてあげると云っていた。
その江原印刷所の主人が、突然正枝を訪れてきて、李永泰について伺いたいことがあるというのだった。
江原はまだ三十四五の年輩で、商人めいた丁寧な物腰ではあるが、知識人らしい風貌や言葉つきなので、学生や勤め人ばかりを相手にしてる正枝には、大変話しがしやすかった。
「そうすると、李君は四日前から居なくなったというわけですね。