Clásicos japoneses con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lee 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 112.980 caracteres · 222 pantallas
ト云った時はお勢もうるみ眼に成っていた。文三はグッとお勢の顔を疾視付けている而已で、一語をも発しなかった。
「余だから宜い……人の感情を弄んだの本田に見返ったのといろんな事を云って讒謗して……自分の己惚でどんな夢を見ていたって、人の知た事ちゃ有りゃしない……」
トまだ言終らぬ内に文三はスックと起上って、お勢を疾視付けて、
「モウ言う事も無い聞く事も無い。モウこれが口のきき納めだからそう思ってお出でなさい」
「そう思いますとも」
「沢山……浮気をなさい」
「何ですと」
ト云った時にはモウ文三は部屋には居なかった。
「畜生……馬鹿……口なんぞ聞いてくれなくッたッて些とも困りゃしないぞ……馬鹿……」
ト跡でお勢が敵手も無いに独りで熱気となって悪口を並べ立てているところへ、何時の間に帰宅したかフと母親が這入って来た。
「どうしたんだえ」
「畜生……」
「どうしたんだと云えば」
「文三と喧嘩したんだよ……文三の畜生と……」
「どうして」
「先刻突然這入ッて来て、今朝慈母さんがこうこう言ッたがどうしようと相談するから、それから昨夜慈母さんが言た通りに……」
「コレサ、静かにお言い」