Clásicos japoneses con furigana
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よくそうのはなよめ
浴槽の花嫁-世界怪奇実話1
牧 逸馬
Lee 浴槽の花嫁-世界怪奇実話1 (よくそうのはなよめ) de 牧 逸馬 (まきいつま) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 48.908 caracteres · 96 pantallas
が、前にも言うとおり、この辺は風儀の悪いところで、真夜中にこんな光景を見るのは珍らしいことではなかった。また、だれかこの家に部屋を借りている女が男を引っ張ってきて、帰る帰さないで、入口で言い争っているのだろう。こう思って、おかみさんはべつに気に留めなかった。しばらくして争いも止まった様子である。翌早朝、デェヴィスという男が、中庭の隅の共同石炭置場へ石炭を取りに行って、あの、二眼と見られない惨屍体を発見したのだった。
被害者はアニイ・チャプマン。二九番の止宿人ではなかったが、やはりハンベリイ街の売春婦で、ひと思いに咽頸部を掻き斬ってあった。よほどの腕力の熟練を併有する者の仕業らしく、ほとんど首が離れんばかりになっていて、肉を貫いた斬先の痕が頸の下の敷石に残っていた。が、これはたんなる致命傷にすぎない。屍体の下半身は、酸鼻とも残虐ともいいようのない、まるで猛獣が獲物の小動物を食い散らした跡のような、眼も当てられない暴状を呈していた。屍体の下腹部に被害者のスカートが掛けてあった。それを除去してみて、検屍の医師はじめ警官一同は慄然としたのである。陰部から下腹部へかけて柘榴のように切り開かれている。