Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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うんのじゅうざはいせんにっき

海野十三敗戦日記

海野 十三

Lee 海野十三敗戦日記 (うんのじゅうざはいせんにっき) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 83.094 caracteres · 167 pantallas

Aozora Bunko

といったり「敵兵を一人やっつけてから死にたい」という晴彦。

青酸加里の話まで子供がいう。私はすこし気持ちがかるくなったり、胸がまた急にいたみ出したりである。

暢彦(※次男)は学校で最近「七生報国(しちしょうほうこく)(※七たび生まれ変わって、国に報いるの意)」という言葉を教わって来たので、しきりにそれを口にする。私も「七生報国」と書いて、玄関の上にかかげた。

◯自分一人死ぬのはやさしい。最愛の家族を道づれにし、それを先に片づけてから死ぬというのは容易ならぬ事だ。片づける間に気が変になりそうだ。しかしそれは事にあたれば何でもなく行なわれることであり、杞憂(きゆう)であるかもしれぬ。

八月十三日

◯朝、英(※夫人)と相談する。私としてはいろいろの場合を説明し、いろいろの手段を話した。その結果、やはり一家死ぬと決定した。

私は、子供達のことを心配した。ところが英のいうのに、かねてその事は言いきかしてあり、子供たちは一緒に死ぬことにみな得心しているとのことに、私は愕(おどろ)きもし、ほっとした。そして英からかえって「元気を出しなさいよ」と激励された。

事ここに決まる。