Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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うんのじゅうざはいせんにっき

海野十三敗戦日記

海野 十三

Lee 海野十三敗戦日記 (うんのじゅうざはいせんにっき) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 83.094 caracteres · 167 pantallas

Aozora Bunko

◯大正震災のときは、それでもかなり今戸の川ぷちに家が残ったものだ。今度は完全に焼けてしまった。痔の神様ももちろんなし。

◯浅草の田中さん、早期に言問橋を渡って左折し(牛の御前と反対方向)そこで助かった。但しその一廓を残し、ぐるりは焼けた。

◯厩橋の常田久子も、赤ちゃんを背にしてにげ、新大橋の下に何時間もがんばって、ようやく二つの命を拾った由。

◯浅草は稲荷町から上野駅前へかけて焼け残っている。他に人家を見ず。

◯二時間半歩いて上野駅へ達した長蛇のような女工さんの群あり、集団引越だそうな。

三月二十一日→二十六日

◯朝子を鹿児島へ送っていった。往復六日間、列車に乗りづめ。

◯鹿児島は最近敵機動部隊の来襲を受けたばかりのところで、各家とも城山に横穴掘り、また家財を焼かないための地窖(あなぐら)掘りに忙しい。しかし町はどこも焼けたところを見なかった。人心も東京にくらべればすこぶるのんびりして見えた。

永田のお父さんとお母さんとで、この忙しさの中に餅をついてくださった。もち粟(あわ)の餅、ことにうまし。お土産にももらっていく。

◯鹿児島でレモンを売っているのをみつけて十五個買った。