Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lee 渡良瀬川 (わたらせがわ) de 大鹿 卓 (おおしかたく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 280.528 caracteres · 557 pantallas

Aozora Bunko

「それに洪水の度に川の淵が埋るうえに毒水が来るので、もう何年来まるきり魚の影もみない。漁師は無論いなくなったし、私など年寄りの楽しみもなくなりましたよ」と、源八は虚な笑声をたて「以前だと、今頃から冬へかけてよく筌を仕掛けたものです。面白いのは俵筌というやつで、竹で差渡し三尺長さ二間位の大籠を作って、これに薦を巻いて中には板とか笹ッ葉とか藁とか蕎麦がらとかを入れて伏せるのですが、鮒、鯰、大蝦、雑魚などが四五斗も捕れたもんです。もう三十年も前の話だが、舟津川の小野文右衛門という人が一人で揚げきれずに三四人呼んできて引きあげたところが、三枚の莚へ隙間なく三石とれた。まアこれなどは一世一代です。ハハハ……。今の若い者は、そんな話をしたって誰も本気にしやしねえ」

正造は全く話を聴いていなかったように、

「これはどうしても、一度は大きな山崩れが来ますぞ。災難を予言するようだが、このまま放っておけば必ず山崩れですぞ」

また一陣の強風が吹きつけて、背後一面の竹藪を騒がした。そこへ恒吉が家へ入れといって彼等を呼びに来た。正造は連れだって竹藪を抜けながら、収穫のことを訊ねた。