Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lee 渡良瀬川 (わたらせがわ) de 大鹿 卓 (おおしかたく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 280.528 caracteres · 557 pantallas

Aozora Bunko

「質問の趣旨其要領を得ず、依て答弁せず。右及答弁候也」というのである。

二十三日、正造は二十四通の質問書を提げて衆議院に臨んだ。六度目の登壇である。議会も会期を延期されて四日目、閉院式の前日であり、なお多くの議案を残していた。正造はそれに遠慮してほとんど趣意を朗読するにとどめたが、最後にすこし説明の言葉を費して「大小官吏に天皇陛下のあることを忘れないでもらいたい。臣民があることを忘れないでもらいたい」と痛言した。

毎日新聞は二十六日に、木下の第三信として足尾の見聞記をかかげ、引きつづき連日、鉱毒予防工事の不備を検討した彼の論説を連載しだした。

その月末のある日の午後、野村本之助が編集室の木下の机の前へきて、

「田中君がお目にかかりたいといってきておりますが」

しかし木下は、そういわれただけでは正造だとは思いもつかなかった。木下が編集室と隣り合った応接室の硝子戸をあけると、見るからの老野人が、欅の大きな丸テーブルの端に両肱をつき、蓬髪におおわれた頭をおさえて、眠ってでもいるようにじっとしていた。雨漏りのした紙張りの天井から瓦斯燈の管が一本ぶら下り、書棚が左右の壁を塞いでいる。