Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

げんぞうがはら

源蔵ヶ原

山本 周五郎

Lee 源蔵ヶ原 (げんぞうがはら) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 13.843 caracteres · 28 pantallas

Aozora Bunko

市三は天床を見あげたり、壁を眺めたりしながら、黙ってゆっくりと酒を啜っていた。それはまるで、その小座敷にいるのは自分ひとりだ、とでもいうふうにみえた。

「なんだかおちつかねえなあ」と又次郎は膝で貧乏ゆすりをしながら云った、「いま宗ちゃんは相談ごとの集まりだって云った、おれんところへ来たのろは、死んだお光ぼうのことで話があるって云ってたぜ、いってえどういうことなんだい、これは」

「お光ぼうの死んだわけがわかったんだ」と忠太が云った。

「だっておめえ、お光ぼうが大川へ身を投げて死んだってこたあ、誰だってもう知ってるじゃねえか」

「どういうわけで死んだかってんだ」忠太は口の中のなにかを吐きだすように云った、「人の云うことはよく聞くもんだぜ」

「わるかったな」と云って又次郎は宗吉に呼びかけた、「宗ちゃん、いまのはほんとの話かい」

「そうらしい」と宗吉は頷いた、「しかしその話は顔が揃ってからのことだ」

「てえと、あとはのろと」

「泰二さ」と忠太が云った、「顔が揃うと云やあわかっているじゃねえか」

市三が眼尻で又次郎を見た。又次郎はそれには気がつかず、なにやら棘のある