Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lee 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 156.085 caracteres · 312 pantallas

Aozora Bunko

ほそい目、三日月がたに、くちびるの両方のすみが、キューッと上にあがった、黒い口。つまり、笑っているのです。どんなに、おこったときでも、口だけは三日月がたに、笑っているのです。

髪の毛も金色でした。それが大仏の頭のように、たくさんの玉になって、ちぢれているのです。

その黄金怪人は、やっぱり機械のような歩きかたで、ジリジリと、こちらへ近づいてきました。まっ暗な中に黄金の姿だけが、キラキラとかがやいているのです。そして、三日月がたの口の中から、やっぱり、歯車のきしるような、あのぶきみな声が聞こえてきました。

「井上と野呂だね。よくきた。わしは魔法博士だ。やみの国の王さまだ。」

三日月の口が、うすきみ悪く笑っていました。

井上君とノロちゃんは、あまりの恐ろしさに、口をきく力もありません。ふたりはだきあって、立ちすくんだまま、石にでもなったように、身うごきもできないのです。魔法博士の黄金怪人は、さらに、ぐっとふたりの前に近づいてきました。そのぶきみな黄金の顔が、目の前いっぱいの大うつしになって、ほそいまぶたのおくから、恐ろしい目がのぞいているのです。

「わしは大どろぼうじゃ。