Clásicos japoneses con furigana
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ぼんのうひぶんしょ
煩悩秘文書
林 不忘
Lee 煩悩秘文書 (ぼんのうひぶんしょ) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 86.705 caracteres · 173 pantallas
籤を引いた。
笹の葉を三つの長さに手折り、根元を隠して、三人が一ぽんずつ取る。
一ばん長いのが「名」中が「金」短いのは「女」ということにして。
その結果。
「名」――伴大次郎。
「金」――江上佐助。
「女」――有森利七。
伴大次郎は、名誉を追う。江上は巨富をあつめる。そして有森利七は、女をという三人三役。
何年か後、この大次郎の名利の力と、佐助の金力と、利七――女のちからとで、煩悩の怪物出羽を仕留めようとの策謀なのだった。
復讐も復讐だが、この、どっちの道でも、三人いちように豪くなり、それぞれ受持ちの分野で力を得ねば、と、二十歳の青年らしい興奮も、あったに相違ない。
三国神社のまえで、三人はこんな誓いを立てた。
仇討ちの準備に、伴大次郎は、まず剣腕をもって世に名を取らん。
江上佐助は、そのいざという場合のために資金を積む――いかなる方法でも!
そして、「女」を引き当てた有森利七は、色道の習練で多くの女を手に入れ、それを十指のごとく使って、巧みに、好色出羽の身辺を絶えず探っていようという――いわば、一味の女間者の総元締めになるはず。
それがまた、籤で決めたとはいえ、よく三人の柄に適った役割りで、大次郎は武を好み、佐助は、顔は二た眼と見られない醜面の生まれつきだが、おそろしく目端がきいて、利に速い、これを商才に