Clásicos japoneses con furigana
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ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Lee 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 49.653 caracteres · 98 pantallas
しかも、その中の一人は急性肺炎……モウ一人は心臓麻痺でポックリ死んでしまったので、それやこそ……死んだ友吉の祟りだ。友吉風友吉風というので何ともない奴までオゾ毛を慄って蒲団を引っ冠っているという……実に滑稽なお話だが、とにかくソレくらい恐ろしかったんだね。友吉たるもの以て瞑すべしだろう。……もっとも一方から考えてみると有志連中は懲役に行っても職業を首にされる心配はない。だから役人連中に泣き付かれない限り調停に立つ必要もない。又、泣き付かれたにしたところが、二度と吾輩を丸め込む見込みはない……というないないの三拍子が揃っているんだから、知らん顔をして寝ていたんだろう。……但新聞社には遺憾なく手を廻わしたものと見えて、一行も書かなかった。だから結局、死んだ奴が死に損という事になった訳だ。
不人情なものさね。
しかし真剣なところが「友吉風邪」ぐらいの事で癒える吾輩の腹ではなかった。
芸者や友吉は成仏しても、吾輩が成仏出来ない。吾輩が観念しても五十万人の怨みを如何せんだ。……ドウするか見ろ……というので事件の翌る日から毎日事務所に立て籠もって向う鉢巻でこの報告書を書き初めたもんだが、サテ取りかかってみるとナカナカ容易でない。