Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

Lee 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 101.908 caracteres · 204 pantallas

Aozora Bunko

「え、十五。ほんとうに十五でいらっしゃるの。じゃあ」

といいかけて、夫人は言葉をのみ、しげしげと房枝の顔を穴のあくほどみつめるのであった。

「ああ、奥さま。お履物が、あんなところに」

そのとき、房枝は、夫人の皮草履の片っ方が水たまりのそばに、裏がえしになって、ころがっているのに気がついた。このままにしておいては、また、後から来た車がひいてしまうであろう。そんなことがあっては、ますますお気の毒と思い、いそいで、かけていって、その片っ方の皮草履を手に取り上げた。

「あら、たいへん。鼻緒がこんなに切れていますわ。これじゃ、お歩きになることもできませんわ。あたくしが、今ちょっと間にあわせに、おすげいたしましょう」

「あら、もうどうぞ、おかまいなく」

「いいえ、だって、それでは、お歩きになれませんもの」

と、房枝は、持っていたハンケチをさいて、鼻緒をすげようとしたが、鼻緒をすげるためには穴をあけなければならない。ところが、そこには、錐もなければ火箸もなかった。

「困りましたわねえ。穴をあけるものが、ないので」

「いいえ、もう御心配なく、あたくしがいたしますから」

もしも房枝が、ながく日本の生活になれていて、草履をはきつけていたら、ここではなにも穴をあける道具がなくても、草履の鼻緒を、いちじ間にあわせに別の方法ですげることは出来