Clásicos japoneses con furigana
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ぎゅうにくとばれいしょ
牛肉と馬鈴薯・酒中日記
国木田 独歩
Lee 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) de 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 54.018 caracteres · 109 pantallas
島中先生を好んものは有りましねえで。お露や私を初め」
自分はどうしてこう老人の気に入るだろう。老人といえば升屋の老人は今頃誰を対手に碁を打っていることやら。
六兵衛は又こう言った
「先生は一度妻を持たことが有るに違いなかろう」
「どうして知れる」
「どうしてチュウて、それは老人の眼には知れる」
「全く有ったよ、然し余程以前に死で了った」
「ハアそれは気の毒なことをなされました」
「けれどもね六兵衛さん、死だ妻はお露ほど可愛くなかったよ、何でも無ったよ」
「それは不実だ。先生もなかなか浮気だの、新らしいのが可えだ」と言って老人は笑った。
自分も唯だ笑って答えなかった。不実か浮気か、そんなことは知らない。お露は可愛い。お政は気の毒。
酒の上の管ではないが、夫婦というものは大して難有いものでは無い。別してお政なんぞ、あれは升屋の老人がくれたので、くれたから貰ったので、貰ったから子が出来たのだ。
母もそうだ、自分を生んだから自分の母だ、母だから自分を育てたのだ。そこで親子の情があれば真実の親子であるが、無ければ他人だ。百円盗んで置きながら親子の縁を切るなど文句が面白ろい。