Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ぎゅうにくとばれいしょ

牛肉と馬鈴薯・酒中日記

国木田 独歩

Lee 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) de 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 54.018 caracteres · 109 pantallas

Aozora Bunko

とお徳の先刻の言葉を思い出し、「大変な木戸でしょうだって、あれで難癖を附ける積りが合憎と旦那がお取上に相成らんから可い気味だ。愚態ア見やアがれだ」と又つと気を変えて「だけど感心と言えば感心だよ。容色も悪くはなし年だって私と同じなら未だいくらだって嫁にいかれるのに、ああやって一生懸命に奉公しているんだからね。全く普通の女にゃ真似が出来ないよ。それに恐しい正直者だから大庭様でも彼女に任かして置きゃ間違はないサ……」

こんな事を思いながらお源は洋燈を点火て、火鉢に炭を注ごうとして炭が一片もないのに気が着き、舌鼓をして古ぼけた薬鑵に手を触ってみたが湯は冷めていないので安心して「お湯の熱い中に早く帰って来れば可い。然し今日もしか前借して来てくれないと今夜も明日も火なしだ。火ぐらい木葉を拾って来ても間に合うが、明日食うお米が有りや仕ない」と今度は舌鼓の代に力のない嘆息を洩した。頭髪を乱して、血の色のない顔をして、薄暗い洋燈の陰にしょんぼり坐っているこの時のお源の姿は随分憐な様であった。

其所へのっそり帰って来たのが亭主の磯吉である。お源は単直前借の金のことを訊いた。