Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
Lee 犬田卯短編集 一 (こぶ) de 犬田 卯 (いぬたしげる) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 48.259 caracteres · 96 pantallas
」
彼女は勇をそんな遠い寒い国にやるのがひどく気づかわれる様子だった。
午後、勇は久しぶりに白い米の飯を食って、それから青年学校の先生を訪ねて行った。
七
植付が終って、今後は田の草取りだった。黒々と成育し分蘖しはじめた一つの稲株を見ると、浩平はとにかく得意の鼻をうごめかさずにはいられなかった。インチキ肥料でも腐れ肥料でも、利き目さえあればなア……などとつい妻に向って浴せかけたくなる衝動を、彼はじっと抑えるのに骨を折った。
おせきは肥料のことについては、もはや何も言わなかった。言ってみたところでどうにもなるものではなかった。それよりは、今は彼女は出来秋の心配に移っていた。昨年のような洪水でも来られると一家はますます悲境に沈むばかりであった。厄介な存在がまた一人殖える――いまやそれが確定的だったのだ。健康な彼女は悪阻に悩むようなことはまず無いと言ってよかったのであるが、それにしてもさすがに自分で自分の肉体が持てあまされた。一人前の仕事が出来ない、それほど歯がゆいことはなかったのである。彼女は浩平の動物性を憎悪した。「丁満なことは何一つ出来ねえくせに。