Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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りょうしとくすりやのはなし

猟師と薬屋の話

小川 未明

Lee 猟師と薬屋の話 (りょうしとくすりやのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3698 caracteres · 8 pantallas

Aozora Bunko

猟師は、しばらく歩いては耳をすまし、また、しばらく歩いては耳をすましたのです。そして、あたりに、猛獣のけはいはしないかと、ようすをさぐったのでした。

そのうちに、目の前に、大きな足跡を見つけました。

「あ、くまの足跡だ!」と、猟師は思わずさけびました。

これこそ、天が与えてくださったのだ。はやく打ちとめて家へしょって帰ろう。そうすればきもは、あの旅の薬屋に高く売れるし、肉は、村じゅうのものでたべられるし、皮は皮で、お金にすることができるのだ。こう思いながら、肩から、鉄砲をはずして、弾丸をこめて、その足跡を見失わないようにして、ついてゆきました。

裏山は、雲が切れて、秋の日があたたかそうに照らしていました。そして、二、三十メートルかなたに、大きなとちの木があって、熟した実がぶらさがっていましたが、その下に黒いものがしきりに動いているのを見つけたのです。

「いた! いた!」と猟師は、低い声でいいました。そして、じっと気づかれないように木かげにかくれて、ようすをうかがいました。その一匹は大きく、その一匹は小さかったのです。小さいのは、まだ生まれてから日数のたたない子ぐまで、大きいのは、母ぐまでした。