Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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りょうしとくすりやのはなし

猟師と薬屋の話

小川 未明

Lee 猟師と薬屋の話 (りょうしとくすりやのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3698 caracteres · 8 pantallas

Aozora Bunko

「それは、いいことをなさいました。親子の情に、人間もくまも、かわりはないでしょう。思いやりがあるなら、どうしてそれが打たれましょう。また、日をあらためて、お出かけなさいまし。」といったのであります。

二、三日たってから、猟師は、ふたたび鉄砲をかついで出かけました。すると途中で、なんでもこのあいだのこと、猟師が山でくまを打ちそこねて、くまのために大けがをして山を下ったという話をききました。

「それなら、自分がもどるときに、出あったあの猟師でなかろうか。たいへん自慢をしていたが、きっと打ちそこねて、くまにかみつかれたのかもしれない。」と、猟師は考えました。

一度、そんなことがあると、くまは気がたっていますから、もし、こんど人間を見たら、どんなに怒って飛びかかってくるかもしれないと考えましたから、猟師はすこしも油断をせずに山の中へはいってゆきました。

この前、母ぐまと子ぐまの遊んでいた、裏山までやってきました。ああ、ここだったなと思ってながめますと、そのときと同じように、とちの木の葉は、黄色にいろづいて、熟した実がいくつも、いくつもぶらさがっていました。