Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lee 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 185.496 caracteres · 368 pantallas

Aozora Bunko

……では早速宥免状、そなたへお渡しいたしまするが、しかし宥免状手に入れると共に、大勢して拙者を追いかけて、討ってとるというような……」

「黙れ!」

と民弥は一喝した。

「下賤の自己の心をもって我らの精神を邪推するとは無礼! ……さような振る舞い何んでしようぞ!」

「お立派! まことに! まことにお立派! そうなくてはならぬ、そうなくてはならぬ! ……義士でお立派、そうなくてはならぬ。……ではいよいよ宥免状を渡し、拙者この場を立ち去りまする。……ソーレ、ソーレ、宥免状、置きましたぞ、置きましたぞ!」

宥免状を抛り出すと、肩に刀をひっ担ぎ、さすがの暴風雨もやや納まった、しかし暗黒の林を目掛け、三十郎は走り出したが、すぐに姿を消してしまった。

その翌日のことであった。

上村の湾に碇舶している、義党たちの乗って来た船の一つに、老貴公子のような人物を囲繞し、嘉門、兵庫、民弥、菊女、右内、梶子の六人が、朗かに話を交わしていた。

その傍らには人形箱があった。

海上は澄んで青畳のように平らで、空には一片の雲さえなかった。

船中の密議

老貴公子は姉小路卿であった。

伊香保の湯治場でノビノビと保養し、さて京都へ帰ろうとしたが、保養気分がなお退かず、それに京都へ帰ろうものなら、政事の中心にいる卿だったので、すぐに渦中にまき込まれ、寧日