Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lee 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 230.599 caracteres · 458 pantallas

Aozora Bunko

こういう話をよむと、龍之介の「地獄変」を思い出すの。あの画家は、娘を火の中に投じるヒロイズム至上主義はわかるし、作家はその面でかいているけれど、そこに何か日本の芸術至上主義の体質があらわれているようです。そのフランスのことを書いた画家は、体力というが、体の小さい日本人は戦いにつよいとかいていて、つよいのは本当だが、どういうときどうつよいかが本質の問題であるように、芸術の上の情熱もそこにかかっているわけでしょう。(つまりこんな風に、その本のなかでも話してゆくことになるでしょうと思います)

二十六日の日曜日にはね、世田ヶ谷へお出かけです。十七日が防空演習でのびて、その日になります。一日の午後から二日休みのつづく日に、もしかしたら国府津へ出かけます。この間の休日は行かなかったの。国男さんと太郎とだけ行きました。もし今度も私が行かなければ、咲枝が赤坊つれてゆくからたのむものはたのみましょう。一寸行ってみたいところもあるわ。一昨年の夏行ったきりでしたから。この間行ったとき国男さんが、きれいに真青な橙の大きいのをもって来ました。初めて、うちの樹になったのですって。