Clásicos japoneses con furigana
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しんろのまき
神鷺之巻
泉 鏡花
Lee 神鷺之巻 (しんろのまき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 26.672 caracteres · 54 pantallas
寺の用でない、諸人の施行のためじゃけれど、この通りの貧乏寺。……ええ、私の方から、おやくに立ちますならお願い申したいほどですわ。三反持って参りますと、六尺ずつに切りたいが、鋏というものもなし……庖丁ではどうであろう。まあ、手で裂いても間に合いますわ。和尚さんに手伝って三方の上へ重ねました時、つい、それまでは不信心な、何にも知らずにおりました。子育ての慈愛をなさいます、五月帯のわけを聞きまして、時も時、折も折ですし、……観音様。」
お誓が、髪を長く、すっと立って、麓に白い手を合わせた。
「つい女気で、紅い切を上へ積んだものですから、真上のを、内証で、そっと、頂いたんです。」
「それは、めでたい。――結構ではないか、お誓さん。」
お誓は榎の根に、今度は吻として憩った、それと差むかいに、小県は、より低い処に腰を置いて、片足を前に、くつろぐ状して、
「節分の夜の事だ。対手を鬼と思いたまえ。が、それも出放題過ぎるなら、怪我……病気だと思ったらどうです。怪我や病気は誰もする。……その怪我にも、病気にも障りがなくって、赤ちゃんが、御免なさいよ、ま、出来たとする。昔から偉人には奇蹟が携わる、日を見て、月を見て、星を見て、いや、ちと大道うらないに似て来たかね。