Clásicos japoneses con furigana
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えんようき
艶妖記
山本 周五郎
Lee 艶妖記 (えんようき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 18.761 caracteres · 38 pantallas
近代は玉類などの需要が少ないので、職人も置かず家族だけでこつこつ仕事をしていたし、ことに二代ほど前からはひどく貧窮のようすにみえた。そして村人たちもそのとおり信じていたのである、ところが五百助が不具の子の仕合せを思うあまり、代々厳しい家禁として守られてきた玉造の家の、秘密の一端を漏らしてしまった。材料の原石は持山から掘り出すこと、瑠璃も瑪瑙も琥珀もまだ多量に埋蔵されていること、すでに磨かれ細工された玉類の貯わえや、何十代にわたって蓄積した古貨幣、砂金、小判などのことまで口走った。依之観之、莫大なる富である、ごんえむ殿は「譲られた資産を億倍にする」と豪語したが、いよいよその宿望を果たす時に恵まれたわけであった。――八百助がひとつくねのぼろのような姿でようやくたどり着いたとき、わが家のありさまは概略このような状態にあったのである。総後見のごんえむ殿、後見役と相談役、今やこれらが玉造の家の支配者であり所有主であって、彼や母親には寄宿人か厄介者ほどの場所しか与えられないのである。もっとも初めはかなり妥協的だった、というのは五百助の妻女お高が莫大な資産のあり所を知らないと云い張る、