Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lee 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.741 caracteres · 486 pantallas
」とか。祖母とこの叔母対母の間に敵対の感情のあるのを、子供の私は感じていた。そして私もその渦の中にいた。私は母の側にいた。子供の私はなにも解らなかったけれど、自分が母の側の者であるということを感じていた。そして私の子供の気持はいちばん母にくっついていた。
母と私達兄弟と幼い弟の子守とで、穴守へ潮干狩に行ったことがあった。母と弟と子守は休憩所に残っていて、兄と私だけが海に入った。私はその遠浅の海岸を、いつかかなり沖の方まで出て行った。ずっと向うに大きな汽船が碇泊していたが、私にはそれが、とても立派な、例えば軍艦ででもあるかのように見えた。私はわれを忘れてそれに見とれていた。そのうち私は自分が兄にはぐれてしまったことに気がついた。心細くなって振り返ってみると、休憩所はずっと後の方に見えた。而も同じように葦簾張の小屋が並んでいるので、母達のいる小屋はどれがそれとも見当がつかなかった。私は大急ぎで帰った。ようやく小屋を見つけて入ると、母達の姿は見あたらなかった。よく見ると、手荷物はそこに置きっぱなしになっている。けれども、私は不安で胸がいっぱいになった。