Clásicos japoneses con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lee 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.741 caracteres · 486 pantallas
そこへまたはじめさんが、お店から人が見えたと云って、お直さんを迎えにきた。はじめさんは私の顔を見ると、
「のぶ公はね、清ちゃんのように清元を習いに行きたいって云って、けさおっ母さんに叱られたんだよ。」
「うそよ、うそよ。」
「なにがうそだい。おっ母さんが浅草へ行ってこいって云っても、ふくれて行かなかったじゃないか。」
「兄さんの意地悪。」
のぶちゃんは泣きそうな顔になって、お直さんが、「なんだよ。お前たちは。」と云うより早く、「知らない。」と云うと格子戸をあけて逃げるように駈けだして行った。やがてお直さんもはじめさんも帰って行った。
祖父はおなかをすかしている私を日新亭へ連れて行ってくれた。祖父に連れられて行くのも久し振りであった。祖父は自分はスープを、私にはハヤシライスを誂えた。おかみが出てきて祖父に挨拶した。この人はいつも髪をハイカラ巻にしていた。私はこの人に尾久の大滝に連れていってもらったことがある。
「御隠居さん、しばらくお見かけしませんでしたね。清ちゃんも、いらっしゃい。来月はまたお祭ですね。今年は派手にやるそうですよ。」
「そうか。この節はすっかり引っ込んじまっているもんだから、さっぱり様子がわからない。