Clásicos japoneses con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lee 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.741 caracteres · 486 pantallas
父のその姿を見たら、私はいたずら心をそそられて、そっとしのび寄ってわっと云って背なかにとりついたら、父は一寸びっくりして、
「なんだ、清か。」と云った。「お前、お祭なのに遊びに行かないのか。」
「おみこしを担いで、怪我しちゃったんだよ。ほら、こんなに。」
私は足の大袈裟な繃帯に父の手を触れさせた。父はまじめに心配して、
「ばかだねえ。気をつけなきゃ駄目じゃないか。」
私はふと思いついて、
「お父つぁん、本を読んであげようか。」
父は迷惑そうに、
「いいから、下へ行って遊んでおいで。」
「いいよ。読んであげるよ。とても面白いんだから。」
私はお糸さんから借りた「坊ちゃん」を持ってきて音読した。読みながら押しつけるように、「面白いだろ。」と云ったら、父は仕方なさそうに、うん、うんとうなずいた。
そのとき検査場の方から、わあという人のどよめきが聞えた。なんだろうと思って窓から躯を乗り出したら、「あぶないよ。」と云って父が私の兵児帯をとらえた。父の力は意外に強かった。私たちはすこしの間そのままの姿勢でいた。するとふいに父が後から私を抱きしめて、私の背なかに熱い「お灸」