Clásicos japoneses con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lee 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.741 caracteres · 486 pantallas
といいます(江戸名所図絵)。また『神箭の水』ともいいますが(新編武蔵風土記稿)これは池畔から石鏃が沢山出たからでしょう。土地の人は『井の頭池』といいます(庶民史料)。この橋は、池の名の一つをとって七井橋といいます。」
この辺はむかしは将軍家の鷹狩の場所だったようである。池の中の七箇所から清水が湧いたというが、いまは大分減ったにちがいない。それでも水量はゆたかで、水の色も澄んでいる。
この池には浮藻が簇生している。その繁殖力は相当なものらしく、池に舟を浮かべて人夫が藻を除去する作業をしているのをよく見かける。雨情の碑のあるあたりの岸に、引上げられた藻が積んであって、そのそばを通ると、藻の匂いが鼻を刺戟する。私はことしはじめて浮藻の花を見た。私ははじめそれを季節ならぬ桜の花びらが、水面に散り敷いているのかと錯覚した。
池にはまた鳰がいる。可愛い鳥である。小粒で臆病気で、人の気配がすると、すぐ水にもぐる。キュルルルルルルとけたたましい鳴声を立てて、水面を滑走する。一羽でいることは殆どない。いつも二羽連れ立っている。どちらがどちらとも判別しないが、雌雄なのかも知れない。