Clásicos japoneses con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lee 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.741 caracteres · 486 pantallas
僕はただ泡鳴という一個の英雄を主張したに過ぎないんだ。他意はないんだ。断って置くがね、僕は心臓肥大症なんだよ。」
「まあ、先生としたことが、お気の弱い。男の方がそんな妥協じみたことをおっしゃるのはみっともないですわ。それからもう一つお伺いしたいことがあるんですが。」
「なんだね? 安寧秩序を乱すようなことでなければお答えしてもいい。」
「文学者とはどういう者であるか? 譬話かなんかで、暗示的におっしゃって戴けませんか?」
これは困った。ちと即答は難しい。金木までSOSを発したいところである。「天国とは?」と問われてキリストは即座に巧な譬喩で弟子達を信服させた。「詩人とは?」と問われて昭和の贋予言者はまごつかざるを得ぬ。その困惑の表情たるや、教室に於ける落第生よろしくである。「一粒の麦地に墜ちて死なずば……。」この聖句を暗誦して澄ましていてもいいのだが、それではあまりに剽窃たることが明らかである。敵は女でこそあれなかなかの者である。赤恥をかく恐れがある、ああ、うまくゆくといい。
「こんなのはどうかしら。お気に召したら御採用下さい。あるところに大勢の人が集って或る男の噂話をしているんだが、先刻から聞いていると、いやもうひどいものなんだ、誰一人よく云う人がいないんだ。