Clásicos japoneses con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lee 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.741 caracteres · 486 pantallas
私は母からたしなめられたようである。大阪おばあさんが座を立ってから、祖父はどんぶりの中のものを捨てさせた。
家の門口には父の名の標札のほかに祖父のも懸かっていた。祖父の姓は私の家のではなかった。祖父と私達とは血の繋りはなかった。祖母との間に父を設けた人が離縁になってから、祖父がきたのである。祖父は私の家と籍を別にしていて、菩提所なども違っていた。他家に嫁いでいた叔母は祖父と祖母との間に生れた人で、この人は家にいたときは祖父の姓を名乗っていた。嫁ぎ先が牛込原町にあったので、この人のことを私達は原町の叔母さんと呼んでいた。父と叔母はそんなに年の隔りはなかったから、祖父が私達の家にきたのは父がごく幼かったときのようである。祖父は私が四年生のときに死んだが、祖父の死後、樺太のおじいさんという人が尋ねてきたことがあり、子供の私達も引合された。けれども私はその血の繋りのある人に対して、その後も続いて疎い気持しか起きなかった。そのときの印象に格別のことがあったわけではなく、ただ私の気持の中だけで常に見下すものがあった。祖母とその人とのことを母が口汚く云った悪口が、子供の私の心に侮蔑の念を喚んだのである。