Clásicos japoneses con furigana
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らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
Lee 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 12.007 caracteres · 25 pantallas
今は八月だが年の暮までに仕込んでみせるか、どうだ」
「お安い御用だが、オジジも慾がないな。ほかに注文はないかな」
「生意気なことを云うな。やりそこなッたら、キサマ、村構えにするから、そう思え」
「アッハッハ。心得た」
翌日から子供たちに、日に五ツずつ字を教えて、センベイに書かせる。
「チョーセイ、チョーセイ、フノ字ノ番ダヨ、チョーセイ、チョーセイ」
こう唱えてやらせる。できたセンベイを重箱につめて、辻に立って、
「東西々々。チョーセイ元祖の梵字センベイ。わけのわからない字のようで、わけのわかる字もある。わけのわからない字をよオく見ていると、わけがわかるようになるし、わけのわかる字もよオく見ていると、わけがわからなくなる。睨めば睨むほど、ハッキリとして又もやボンヤリとするマジナイの文字。これを朝に五枚夕べに五枚、日に十枚ずつよオく睨んでからポリポリとたべる。御利益は良い子宝にめぐまれる。寝小便がとまる。精がつく。石頭が利巧になる。オタフクの鼻がとんがって少しずつ美人になる。よいことずくめで、悪いことは一つもない。ポリポリポリポリとかじりながら願をかけると、よろずかなわぬものはないぞ。