Clásicos japoneses con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lee 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 335.908 caracteres · 669 pantallas
隠れて見ていた東条数馬には、その一隊の人間どもの、正体が見当付かなかった。しかし見たところ殺伐でもなく、兇悪の者とも思われないので、里へ行く道でも聞こうと思い、行手の山路へ現われ出た。
「これこれ、その方達は何者だ」
まず出し抜けに声をかけた。驚いたのは彼らであった。キャッと叫んで女子供はバラバラと後ろへ逃げ帰る。男達もすくなからず仰天し、そのまま、杭のように突っ立って数馬の顔ばかり見守っている。数馬はかえって可笑しくなって、愛嬌笑いを顔に浮かべ、
「拙者は怪しい者ではない。道に迷った旅の者じゃ。そち達いったい何者なのじゃ?」
ようやく安心したと見えて、彼らはにわかに元気づいた。
「旅のお方でござりましたか。そうとも知らず、こんな山中の、こんな真夜中にたったお一人で、それもお若いお侍様がニョッキリ道へ出なすったので、てっきり化物と思いまして、ほんとに冷汗をかきました――ハイハイ私達でございますか、他でもございません。香具師でござんす」一人の男が進み出て、きわめて能弁にこう云った。
「何、香具師とな? ハテ香具師とは?」
「つまり見世物師でございます」
「ハハア、なるほど、見世物師か。