Clásicos japoneses con furigana
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いもがゆ
薯粥
山本 周五郎
Lee 薯粥 (いもがゆ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 12.018 caracteres · 24 pantallas
という烈しい気合と共に、竹の上をぱっと向うへとび越えていた、青竹はみごとに真中から二つに割れ、地に突き立ったままぶるぶると震えていた。「佐野氏やってごらんなさい」戻って来た隼人は、門人のひとりにそう声をかけ、自分はまた青竹の一本を持って引返していった。……佐野と呼ばれた男は前へ出てゆき支度を直してしずかに大剣を抜いた。
このあいだに青竹を立てた隼人は、佐野が位置につくのをみて、「待て」と呼びかけた、「これを青竹と思ってはならんぞ、甲冑に身をかため太刀をふりかぶっている敵兵と思って来い、こちらの太刀は、そこもとの面へゆくかも知れぬ、胴を払うかも知れぬ、そのつもりで肚を据えてかかれ、よいか」
佐野という男の眼つきが変った、かれは抜いた刀を掴みしばらく青竹の立っているあたりをぐっと睨んでいたが、やがて意を決したように走りだした、間百歩ひと息に疾走していって刀を振上げる、その刹那に隼人が、「面へ行くぞ!」と絶叫した、まるで壁にでもつき当ったように、そのひと声で佐野は身を反らしながら踏み止まった、竹との距離は九尺ほどあった。
「つぎ早瀬氏お出なさい」隼人は一顧も与えずそう叫んだ、「戦場へ出た覚悟でやるのだ、この青竹は敵だ、ゆだんをすると逆に斬られる、そのつもりで来い……さあ」