Clásicos japoneses con furigana
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おやかたコブセ
親方コブセ
金 史良
Lee 親方コブセ (おやかたコブセ) de 金 史良 (きむさりゃん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 8006 caracteres · 16 pantallas
俺達貧乏人にはもって来いのところだ」
すると相手は平気で納得し退った。
半道程海岸伝いに歩いて埠頭に出たが、彼等を乗せて往く船は、門構に守衛の立っている塀の中をはいった向うの岸壁に碇泊しているとのことだった。その門構の前には既に南進者の群や見送人達があいかたまり集って待っていた。どれもみな屈強そうな男で、半纏を担いだ者、鳥打帽、リボンのとれた中折、古背広、地下足袋の者等まちまちである。守衛は乗込者に「早くはいった、はいった!」と促すが、みんな総勢揃いで乗り込もうという訳らしく佇みがちだった。潮風が強く吹いて海は荒れ、西の空には入道雲が立ち塞がり、今に雨にでもなりそうな空模様である。肩を吊り上げて空を見上げている者、唯足元だけ見下ろしている者、うんうんと肯いている者、にやにや笑っている者、手の甲で洟をふいている者、別れを惜しんで悲しげな者、それかと思うと、二三人の男達はこんな会話を交していた。
「ズボンが濡れているから俺あよっぽどよそうかと思ったがね、崔本が放さねえんだよ」
「俺あ李山にせがまれてかわりに行くけど、ほんとは今日のマラソンに出たかったよ。