Clásicos japoneses con furigana
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ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
Lee 論語物語 (ろんごものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 132.688 caracteres · 266 pantallas
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そう考えて、彼は彼の途方もない空想を、やっと払いのけることが出来たが、さて、空想から醒めてみると、今度はあべこべに、丁度深酒を飲んだ翌朝のような、変な淋しい気分になってしまった。そして自分は一たい何をしようとしているんだ、自分の計画そのものが、元来非常識極まることではあるまいか、と心配しはじめた。
(孔子は、直接霊公に仕えるのでなくて、一大夫の政治顧問になるんだと聞かされたら、果してどんな顔をするだろう。しかも、その大夫というのは自分だ。孔子にとっては、一門人にすぎないこの自分だ。)
彼は車の中でいらいらし出した。もっとよく考えてからにすればよかったと後悔した。しかし、今更引きかえすのも変である。予め孔子と時間まで打合せてあるのだから。
路には凸凹が無くなった。車がいやに早く走るような気がする。
何か外の用件にしてしまおうか、とも考えて見たが、それもとっさには名案が浮ばない。
とうとう車は孔子の宿の門前まで来てしまった。宿というのは、子路の義兄に当る顔讎由という人の家である。
浮かぬ顔をして、彼は車を下りた。出迎えの人の挨拶を聞くのが、彼にはたまらなく煩さかった。