Clásicos japoneses con furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Lee 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 162.569 caracteres · 336 pantallas
「こうしておけばうまくゆくにちがいない」
そして長者は、入道雲が空に出て来て雷が鳴り出す日には、庭の隅に飛び出して、網の綱を握りしめ、雷の神が大木に落ちるのを待ち受けました。
二
ところが、長者がいくら待ち受けていても、雷の神は長者の庭の木に落ちませんでした。
というわけは、雷の神は空を鳴りはためきながら、どこに落ちてやろうかと見下しているうちに、長者の庭の木に仕掛けがしてあるのを気づいてしまったのです。
「これはうかつには落ちられないぞ」
そしてますます勢い強く鳴りはためいて、長者の家の近くに何度も落ちてみせましたが、仕掛けのしてある木には一度も落ちませんでした。
長者は待ちくたびれてきました。近くには何度も雷の神が落ちるのに、自分の庭の木にだけ落ちないものですから、なおさらじれだしました。
「どうすれば庭の木に雷の神が落ちるだろう」
そこで長者は、何か雷の神の好きなもので招き落してやろうと考えました。
その頃、ほど近い都に、名高い物知りが住んでいました。長者はその物知りのところへ使いをやって、雷の神の好きなものをたずねさせました。
やがて、使いの者が帰って来て、都の物知りから聞いてきたところでは、雷の神はぴかぴか光った赤いものが好きだということでした。