Clásicos japoneses con furigana
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あかいみ
赤い実
小川 未明
Lee 赤い実 (あかいみ) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 2156 caracteres · 5 pantallas
」と、おっしゃいました。
これをきくと、義雄さんは急に胸がふさがって、悲しくなりました。
「お母さんは、まだおばあさんじゃないんでしょう。」と、義雄さんはききました。
「いいえ、もうおばあさんなんですよ。」
こうおっしゃったお母さんの言葉に、やさしい義雄さんは、目の中に、熱い涙がわいてきました。糸をとおしてあげて、ふと、庭さきを見ると赤いものが、目にとまったのです。
「あの、赤いのはなんだろうな。お母さん、あの赤いのはなんでしょうね。」
「どれですか。」
「ざくろの木の、あの枝さきについている……。」
すでに、黄色くなった葉が落ちてしまって、ざくろの木は枝ばかりになっていました。その一本の枝のさきに、小さい真っ赤なものが、ついていたのです。そして、それはなんであるか、お母さんにもわかりませんでした。
義雄さんは、庭に下りて、すぐにざくろの木に登りはじめました。
「おちるといけませんよ。」と、お母さんは、注意をなさいました。
「だいじょうぶです。」と、義雄さんは、もう木の中ほどまで登ってその枝に、足をかけていました。
近づいてみると、ちょうどルビーのように、美しくすきとおる、なにかの小さい実が、ざくろのとげにつきさされていたのでした。