Clásicos japoneses con furigana
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ろくろくび
轆轤首
田中 貢太郎
Lee 轆轤首 (ろくろくび) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 5065 caracteres · 11 pantallas
「なに、首を譲ってくれ、欲しくばやるが、これは人間の首ではないぞ、妖怪の首じゃぞ、普通の者では扱いかねる代物じゃが、それでよいか」
「人が悪いや、人を殺して、首を袖につけて、そのうえ人をからかうのだもの、それでは仮父、この通り、五両と着物をさしあげます、冗談云わないで、早いとここれで手を打ってくだせえまし」
「そうか、それほどまでに所望なら代えてやろうか、じゃが、五両出して妖怪の首を欲しがる奴は、天下広しといえども貴様だけだろうよ、自由にせい」
三
首と衣を手に入れた山賊は、暫くその二品を資手に、木曾街道の旅人を劫していたが、間もなく諏訪の近くへ往って首の由来を聞いた。山賊は青くなった。
「やっぱり坊さんの云ったことが真箇だったのか、飛んでもない、こんな首を持っていたら、どんな祟りを受けるか判らぬ。せめてこれを体と同体にしてやって、祟りのないようにしてもらおう」
山賊は話に聞いた山の中へ入って、怪量が泊ったと云う轆轤首の家を探しているうちに、やっと探しあてたが、其処には轆轤首の体は一つもなかった。
「仕様がない、せめて首だけでも此処へ葬ってやれ、それにしても彼の坊さんは、妙な坊さんだ、ひょっとしたら、あれは、おれに悪事を止めろっていう、仏のお使いかも判らないな」