Clásicos japoneses con furigana
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れんかんき
連環記
幸田 露伴
Lee 連環記 (れんかんき) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 49.281 caracteres · 95 pantallas
わざわざ誰とも知れぬ人の何時の夢とも知れぬ夢などを死後の消息として書いてあるのは希有なことである。しかし其夢が、夢中に寂心上人が現われて自分で然様語ったのを聞いたのだか、其人が然様した上人の生れかわり、又は仙人の影法師かのようなものに遇ったというのだか、何だか分らずに朦朧と書いてある。一体これは何様いうことなのであろうか。何故然様いう夢を見たのであろうか。むかし呂洞賓という仙人は、仙道成就しても天に昇ったきりにならずに、何時迄も此世に化現遊戯して塵界の男女貴賎を点化したということで、唐から宋へかけて処処方方に詩歌だの事跡だのを遺して居り、宋の人の間には其信仰が普遍で、既に蘇東坡の文にさえ用いられているし、今でも法を修して喚べば出て来ると思われている。我邦でも弘法大師は今に存在して、遍路の行者とまでも云えない世の常の大師まいりをする位の者の間にも時によりて現われて、抜苦与楽転迷開悟の教を垂れて下さるという俗間信仰がある。いや其様なことを云うまでもなく、釈迦にさえも娑婆往来八千返の談があって、梵網経だか何だったかに明示されている。本来を云えば弥陀なり弥勒なり釈迦なりを頼んで、何かムニャムニャを唱えて、そして自分一人極楽世界へ転居して涼しい顔をしようと云うのは、随分虫のいいことで、世の諺に謂う「雪隠で饅頭を食う