Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

しゅうぶん

醜聞

山本 周五郎

Lee 醜聞 (しゅうぶん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 22.900 caracteres · 46 pantallas

Aozora Bunko

「事実とすれば」老人は自分で自分に問いかけるように云った、「いったいどういうつもりでしょうかな」

「おそらく、生れた土地が恋しくなった、ということだと思いますが、それにしては乞食にまでおちぶれたのですから、人には気づかれないようにする筈ではないでしょうか」

「さよう、人並の女でしたらな」老人は途方にくれたような調子で云い、それから功兵衛の顔を眩しそうに見た、「――ひとつ私が、しらべてみましょうか」

功兵衛は首を振った、「いや、もう暫くようすをみることにします、お伺いしたのは、さくらになにか企みがあって戻った、と仮定した場合、またまた矢沢さんに御迷惑をかけたくありませんから、こんどは見て見ぬふりをしていて下さるように、ということを申上げたかったのです」

しかしそうはまいるまい、と矢沢老人は云い返したが、功兵衛はそれを受けつけず、いかなる事が起こっても、こんどだけは知らぬ顔をしていてくれるようにと、つよく主張して別れを告げた。

功兵衛は二十一歳のとき、斧島嘉助の娘さくらと結婚した。そのときの仲人は矢沢金右衛門、さくらは十八歳であった。斧島は三十石あまりの馬廻りであり、矢沢は郡奉行職付き記録方を勤めていた。