Clásicos japoneses con furigana
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ななこ
野菊の墓
伊藤 左千夫
Lee 野菊の墓 (ななこ) de 伊藤 左千夫 (いとうさちお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 71.271 caracteres · 144 pantallas
妻も台所から顔を出して、
「三人がよくならんでしゃがんでること、奈々ちゃんや、鶏がおもしろいかい、奈々ちゃんや」
三児はいちように振り返って母と笑いあうのである。自分は胸に動悸するまで、この光景に深く感を引いた。
この日は自分は一日家におった。三児は遊びに飽きると時々自分の書見の室に襲うてくる。
三人が菓子をもらいに来る、お児がいちばん無遠慮にやってくる。
「おんちゃん、おんちゃん、かちあるかい、かち、奈子ちゃんがかちだって」
続いて奈々子が走り込む。
「おっちゃんあっこ、おっちゃんあっこ、はんぶんはんぶん」
といいつついきなり父に取りつく。奈々子が菓子ほしい時に、父は必ずだっこしろ、だっこすれば菓子やるというために、菓子のほしい時彼はあっこあっこと叫んで父の膝に乗るのである。一つではあまり大きいというので、半分ずつだよといい聞かせられるために、自分からはんぶんはんぶんというのである。四歳のお児はがっこといい、三歳の奈々子はあっこという。年の違いもあれど、いくらか性質の差もわかるのである。六歳の雪子はふたりのあとからはいってきて、ただしれしれと笑っている。