Clásicos japoneses con furigana
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のぎくのはな
野菊の花
小川 未明
Lee 野菊の花 (のぎくのはな) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3396 caracteres · 7 pantallas
ねこはニャア、ニャアと泣いている。あまりかわいそうだから、僕、おばさんを追いかけたのだ。なんでねこの子をこんなところへ捨てるんですか、かわいそうじゃありませんかといったのさ。」
「そうだったね。」
「そうすると、おばさんは、怖い目をして僕の方を振り返ったんだよ。うちのねこじゃありませんよ、お勝手へ入ってきてうるさいから、ここへ持ってきて置いていくのですと。」
清吉は、そのときのことを思い出すと、いまでも小さな胸が、熱くなるのを覚えました。
「しかし、よかったね。洋服屋のおじさんがちょうど通りかかって、ねずみが出て困っているのだからといって、つれていってくれたので。」と、正二は、いいました。
「あのねこ、どうしたろうね。」
「いるよ。僕このあいだ前を通ったら、ガラス戸の中で、表の方を向いて、顔を洗っているのが見えた。」
「手をなめて、顔を洗っていたの、かわいいなあ。」
清吉も、この話をきいて、目を細くして笑いました。
「犬も、ねこも、みんななにも知らないので、かわいいよ。」
「それだのに、この原っぱへ捨てるなんて、こんど、ここへ犬やねこを捨てるべからずと書いて、札を立てようか。